脱毛フランチャイズ・エステサロンの開業支援なら、株式会社エイチフォー

サロン開業コラム

フランチャイズエステで失敗する7つの原因

2018/11/05

フランチャイズエステで失敗

開業3年以内に9割が失敗するといわれるエステ業界で、成功率を上げているのがフランチャイズ店です。しかし、すべてのフランチャイズ店が成功するわけではありません。成功するサロンと失敗するサロンにはどんなちがいがあるのでしょうか。フランチャイズエステで失敗する原因と、失敗しないためのポイントを解説します。

失敗する7つの原因

エステサロンの経営者がフランチャイズを選ぶ理由は、失敗するリスクを極力回避するためです。しかし、サロンを営業するにあたって大切なことが準備・理解できていなければ、いくらフランチャイズといえども成功は手に入りません。失敗する原因7つをご紹介しましょう。

1、立地が悪い

エステサロンは、来店型のサービス業であり、リピート客を増やすことで収益増をねらうビジネスです。つまり、お客様が通いやすい場所に出店することが基本になります。とくに個人サロンの場合は、通い続けてくれるリピート客をいかに増やせるかがポイント。そして、そういったお客様が重要視するのが立地です。

夢をもって独立するときには「良い技術やサービスを提供できれば立地は関係ない」と考えるオーナー様もいらっしゃいますが、それは独りよがりな考え方です。お客様は技術と同時に、通いやすさを求めていることを忘れてはなりません。そして、良い技術やサービスは、実際に来店してみないとわからないことでもあります。

通いやすい場所は、ターゲットとする顧客によって異なります。例えば、30代の働く女性と50代の主婦の方では行動エリアは変わるもの。ターゲットによって人通りの多い中心街が良い場合と、落ち着いた郊外が良い場合とさまざまです。このマッチングを考慮していない立地は、そのサロンにとって悪い立地となります。物件選びは十分に検討してください。

2、必要なベッド数が確保できていない

必要なベッド数

エステサロンにおいて、ベッド数は非常に大事です。まず、売上は客単価×来店数で決まります。来店可能数はベッドの数で決まるため、ベッド数がそのサロンの売上ベースと考えて問題ありません。

それでは、ベッド1台で売り上げられる金額はどのくらいなのでしょうか。一般的に、エステサロンにおけるベッド1台の売上限金額の目安は月100〜150万円と言われています。月200万円の売上をあげなければならない場合に、ベッド1台しか置けなければ当然収支は合いません。また、100〜150万円というのはあくまで売上です。ここから諸経費を引いた額が利益になります。

起業計画を立てる段階ではしっかり計算していても、新規機材を導入したり人を増やしたりと経費がかさんでくると、「目標売上に見合うベッド数があるか」という点があいまいになりがちです。ベッドを増やすには、新たに内装工事や引っ越しが必要となるケースもあり、時間と手間とお金がかかります。後であわてることのないように、しっかり準備しておきましょう。

3、個人の売上への依存

人対人のビジネスであるエステにとって、セラピストの存在は大きいものです。高い技術をもち接客も上手なセラピストには固定客がつき、サロンの強みとなります。こういった人気セラピストを確保できるサロンは幸せと言えるでしょう。しかし、特定のセラピストの売上に依存する経営状態にある場合は、失敗のリスクが潜んでいます。そのセラピストが辞めてしまえば、とたんに売上不調に陥ってしまうからです。

雇ったスタッフは、いつまでも自サロンにいてくれるとは限りません。妊娠を機に休職・退職する可能性があり、優秀なセラピストほど独立願望は強いものです。大切なのはスタッフ一人ひとりの水準を高めていくこと。将来、事業拡大を目指すならなおさら注意したいところです。

4、収支シミュレーションがないなど経営上の管理ができていない

開業したら、集客して売上を出すことが目下の目標です。そのためにできることは何でもやろうという気概のオーナー様は多いでしょう。しかし、何月までにいくらの売上をあげ、その数字を達成するためにいくらの経費や投資が必要か、という収支シミュレーションをないがしろにしてしまうオーナー様も多いもの。この場合、遅かれ早かれ経営は傾きます。経営する以上、お金の収支にはシビアになってください。

収支シミュレーションとは、サロンの1年間の収入と支出を想定してまとめたものです。金融機関で融資を受ける際の事業計画書にも収支シミュレーションは含まれます。借り入れをして起業する方は、きちんとシミュレーションができている場合が多いでしょう。しかし開業後は、思うように売上が伸びず、当初の計画から逸脱することも大いにあります。その場合は大きく分けて、早々にシミュレーションし直すか、なんとかシミュレーション通りになるような打開策を講じるかの2択になるでしょう。注意したいのは、収支シミュレーションのない状態で経営を続けることです。その日暮らしのような無計画な経営はいずれ破綻します。収支シミュレーションを徹底して、失敗リスクを回避しましょう。

5、フランチャイザーの指示を聞けない

フランチャイズに加盟するということは、フランチャイザー(フランチャイズ本部)がもっているフランド力や運営ノウハウを共有し、それを自サロンで活用しサロンの成功を手に入れることを意味します。ところが、フランチャイザーの指示を聞かず、独自のやり方で進めてしまう経営者が少なからずいることも事実です。これは、フランチャイズに加盟した旨味を自ら放棄していることに他ならず、非常にもったいない状況と言えるでしょう。フランチャイザーの指示を聞けなければ、いくらブランド力のある看板を掲げても失敗は避けられません。

フランチャイザーの指導や指示は、成功するサロンへの手引きです。その手引きに従い、実際の現場でどう展開していくのか、という点がオーナー様の手腕の見せ所。頑張るポイントを見極めましょう。

6、ブランドの棄損によりフランチャイザーとトラブルになる

フランチャイズの大きな利点が、すでにあるブランドを自サロンに活用できることです。ブランド独自のサービスや商品を、全国どこでも同じ水準で受けられるという信頼と安心を、開業と同時にお客様に提示することができます。その安心を得る代わりにフランチャイジー(加盟店)が行うことは、ブランド力を維持・向上することです。1店舗1店舗のフランチャイジーがそうした働きをすることでブランド力はさらに上がり、フランチャイジーの益につながります。

そのため、ブランドを損なう行為はNGです。ブランドの価値を下げてやろうという考えで行動する方はいないはずですが、結果的にブランドにそぐわない行為を行ってしまっているケースがあるようです。ブランドの棄損によりフランチャイザーとトラブルになれば、フランチャイズ契約は破棄となります。サロン経営は失敗となり、一からの出直しとなるでしょう。

固定客がつきだしたころに、こういった事態になってしまうのは非常に残念なこと。加盟するブランドの価値やシステム、やり方を理解してフランチャイズ契約を結ぶことが大切です。

7、フランチャイズ選びのミス

フランチャイザーとトラブルになってしまう原因は、そもそも選ぶべきフランチャイザーを間違えている可能性があります。フランチャイズ選びのミスにより失敗してしまう経営者は意外と多いため、フランチャイズを考えているのであれば、きちんと向き合いたいところです。

フランチャイザーは、情報やノウハウを共有するビジネスパートナーです。パートナーには相性があります。相性には主に2つの側面があり、一つはブランド、二つ目はシステムです。まず、ブランドに対しては「自分がそのブランドをお客様に自信を持って勧められるか」という点が大切。ビジネスの世界で気持ちを重視することに違和感をおぼえる方もいるかもしれませんが、自分が売りたいと思えない商品を、継続してお客様に売ることは不可能です。成功者は商品に自信を持っているもの。ここはシンプルに考え判断しましょう。

二つ目のシステムには、初期費用やロイヤリティーなどの支払いシステム、運営システム、教育・サポートシステムなどがあります。とくに支払いシステムは入念にチェックすべきです。利益が思うようにあがらなくてもロイヤリティーが発生し経営を圧迫することも。いくら売上をあげても手元に残る利益が少なければ、健全な経営は困難です。契約内容をよく確認し、見定める必要があります。

失敗しない3つのポイント

それでは、フランチャイズで失敗しないために、具体的にどんな点に気をつけるべきなのでしょうか。フランチャイズ店が押さえておきたい3つをお伝えしましょう。

1、フランチャイザーと良好なコミュニケーション

運営ノウハウのマニュアルは確立していても、現実とのすり合わせは必須です。フランチャイザーがフランチャイジーの状況に合った指南やアドバイスをすることで、フランチャイズ店は軌道に乗ります。そのためには、良好なコミュニケーションが不可欠。とくに契約当初は両者ともに情報不足です。より短期間でサロンを成功させたいと願うなら、フランチャイザーとのコミュニケーションを大事にしましょう。

2、経営ノウハウ・集客方法の習得

フランチャイズで失敗しないためには、フランチャイザーがもつ経営ノウハウや集客方法を早い段階で習得することがポイント。フランチャイザーは加盟店に対してノウハウを開示しますが、それを実際の現場で具現化するのはオーナー様です。開示されたノウハウを自分自身のものとして扱えるよう、学ぶ努力をすることが大事。美容業界未経験の方でも、これができれば成功する確率は格段にアップします。

3、資金の準備

最後は、資金の準備です。フランチャイズに限らず、独立開業するには初期費用と運転資金が必要になります。一般的に初期費用は、自宅サロンで70〜110万円、賃貸サロンで130〜350万円ほど。機材を一括購入すれば、プラスで数百万円はかかります。運転資金とは、サロンを運営するにあたり必要なお金です。開業後半年分程度の運転資金は事前に準備しておくと安心でしょう。

フランチャイズと個人サロンのちがいは、初期費用にフランチャイザーに払う加盟金や保証金、研修費などが加わり、運転資金にロイヤリティーが加わることです。その代わり、集客の見込みは立ちやすく、売上をあげやすいという利点があります。収支シミュレーションを徹底して行いましょう。

エステサロンをフランチャイズで行うときの注意点やポイントをご紹介しました。フランチャイズ企業を探している方はもちろん、独立開業のノウハウがなくて不安、一人で経営できるか自信がないという方は、ぜひ一度エイチフォーにご相談ください。エイチフォーが展開する脱毛サロン・キレミカFCは、全国60店舗以上のエステサロン経営のノウハウで、独立開業を目指すオーナー様を強力にサポートします。

関連記事