サロン開業コラム
2018/12/18
エステサロン開業にあたって、「個人経営かフランチャイズか」で迷う方は多いかもしれません。こちらでは、ふたつの開業方法のメリットとデメリットを比較していきます。自分の目指す経営スタイルはどちらに近いか、見定めるヒントにしてみてください。
個人開業とフランチャイズは一長一短。まずは、それぞれのメリット・デメリットを簡単に比較してみましょう。
個人開業 | フランチャイズ | |
---|---|---|
メリット | ・自分のコンセプトが作りやすい ・独自のメニューが提供できる ・内装の自由度が高い ・初期費用が安い |
・経営ノウハウがある ・集客面で有利 ・教育オペレーションがある |
デメリット | ・一人で経営しなければならない ・集客に苦戦しやすい ・人材教育のノウハウがない |
・ロイヤリティや加盟料がかかる ・経営手法が決まってしまう |
次の項目から、それぞれのメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。
自分のお店を持つことを考えたとき、まず頭に浮かぶのが「個人開業」の道でしょう。これまで雇われエステティシャンとして経験を積んできた方も、独立となればゼロからのスタート。どのようなサロンを築いていくかは、すべて自分次第です。現在エステスクールに通っている・通う予定という方は、開業支援制度を利用する手もあります。では個人のエステ開業に、どんなメリット・デメリットがあるか見てみましょう。
どのようなサロンにも、独自のコンセプトがあります。会社帰りに立ち寄りやすい・週末のご褒美・非日常感を味わえるなど、お客様にとってどのような存在でありたいか、明確なイメージに基づいて経営が行われるものです。大手サロンのうちの1店舗となると、どうしても他店と同じコンセプトで統一しなければなりません。しかし個人開業の場合、自分の思い描くサロンをどこまでも追及できます。
ある程度の制約がある大手サロンに対し、個人経営ではこれといった縛りがありません。お客様に合わせたきめ細かなオーダーメニューを用意するも良し、テナントは借りずにプライベート空間を意識して、自宅サロンを開業するのも良いでしょう。雇われエステティシャンではなかなか難しい「自由度のあるメニューを提供したい・オリジナリティのある内装にしたい」といった願望が叶えられます。
個人サロンの開業方法にはテナントを借りるほか、自宅サロン、間借りなどのスタイルもあります。それぞれ自宅サロンは家賃がかからず、間借りなら内装費を抑えることが可能です。こうした工夫次第では、ゼロからのスタートとはいえ比較的初期費用を安く済ませることもできます。
サロンの立ち上げには、エステティシャンとしての施術技術だけでなく、同時に経営のノウハウも不可欠です。事業計画書の作成から販促ツールの活用、新規顧客・リピーター獲得、利益を出す仕組みの構築まで、すべて自力でやらなければなりません。経営におけるトラブルや不安点が出てきても、頼れるような経験者が身近におらず、徐々に経営が立ち行かなくなることもあります。
ブランド力がないぶん、集客にはかなり苦戦します。じつに独立開業サロンの6割が、1年以内に閉店に追い込まれているのが現実です。好立地なテナントを借りるとなると初期費用とランニングコストがかさみ、自宅サロンになるとなかなかお客様に見つけてもらえません。オープンから3年ほどは赤字の覚悟も必要です。
フランチャイズ(FC)とは、ある程度ネームバリューを確立したブランドから商品・サービスを提供する権利を受け取り、その対価としてロイヤリティを支払うビジネスモデルのこと。聞き慣れない言葉かもしれませんが、コンビニエンスストアなどもこの経営方法を採っています。以下に、フランチャイズ制度でサロンを始める場合のメリット・デメリットをまとめました。
フランチャイザー本部には、数々の加盟店を成功に導いてきた実績があります。開業にあたっては、仕組み化された経営ノウハウを伝授してもらえるでしょう。美容業界の情報共有から仕入れ、集客、接客方法に関してもサポートを受けられるため、独立開業に比べて閉店のリスクが低いのが特徴です。
すでにブランドイメージが完成したフランチャイズに加盟することで、一定の集客が見込めます。「どのようなサロンか」があらかじめわかっているため、効果的にお客様に認識・信頼してもらうことが可能。無名の個人サロンよりも入店のハードルが低く、オープン直後から安定した集客が得られるケースも少なくありません。
多くのフランチャイザーでは、運営に関するマニュアルが構築されています。接客や商材の扱い方、スキル指導などは開業前後で研修が行われることもしばしば。手探りで経営をするような不安感がなく、本部からの定期的なファローアップも受けられます。
加盟店側は「ロイヤリティ」と呼ばれる使用料や、保証金を払う必要があります。なかには個人開業にかかる費用と変わらないほどの料金を請求する本部もあり、そうなると自分の収益へは思うように繋がらないでしょう。
上記で触れたとおり、フランチャイズにはそれぞれのマニュアルが用意されています。加盟店はこれに従って経営を行わなければならず、自分の好きにサロンを作りたいという方は物足りなさを感じるかもしれません。
経営初心者のオーナー様にとって、早いうちから収益化できる可能性が高いフランチャイズは、魅力的な存在でしょう。しかし「フランチャイズなら何でも成功する」という考えにはご注意を。きちんと実績とノウハウを積んだ本部を選ばなければ、安定した経営は目指せません。
「どのフランチャイザーを選べばいいのかわからない」という方は、一度エイチフォーへご相談ください。日本全国で60店舗を展開する大手サロンの成功モデルを活用し、開業のご支援をさせていただきます