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サロン開業コラム

脱毛器の効果と選び方

2018/10/18

脱毛器の効果と選び方

脱毛器の開発は進み、今や高機能・高性能かつ低コストで導入できるものも増えてきました。だからこそ、いざ選ぶとなると何を基準にすべきか迷います。業務用脱毛器は大きく「レーザー脱毛」「光脱毛」「ニードル脱毛」の3種類。なかでも痛みの少なさや費用の安さから、現在では光脱毛器を採用しているエステサロンがほとんどです。

この記事ではエステサロンへの脱毛器導入を考えたときに、知っておきたい選び方をまとめました。それと同時に、サロンの脱毛と家庭用脱毛器、医療脱毛との効果の違いについても触れていきます。

エステサロンの脱毛器の仕組み

まずは多くのサロンが導入している、光脱毛の仕組みを簡単におさらいしてみましょう。

脱毛器の仕組み

光脱毛では黒い色素にのみ反応するレーザー光線を用い、毛根に熱ダメージを与えます。このとき毛の成長に関係している、毛乳頭という細胞を破壊。すると施術からしばらくして、照射部分の毛が自然と抜け落ちます。ただしサロンの光脱毛のレーザーは、そこまでパワーが強くありません。しばらくすると再び毛が生えてきます。

ここで鍵を握るのが、「毛周期」と呼ばれる毛のサイクルです。通常、毛は成長期・退行期・休止期という3つの周期を繰り返しています。前回の光脱毛後、毛が生えてくるのは照射部分の毛根に「成長期」が訪れた証拠。このタイミングを狙って再びレーザーを当てることで、毛の再生力を弱めていくのが光脱毛の仕組みです。

逆に言えば退行期・休止期に施術を行っても、その間の毛根には色素がほとんどないため意味がありません。一度の照射から次回まで、1ヶ月半~3ヶ月ほど期間が空くのはこのためです。部位ごとで毛周期には差があるため、お客様のオーダーメニューに合わせて次回予約のスケジュールを立てる必要があります。目安としては脇が2、3ヶ月、脚で1ヶ月半~2ヶ月、VIOラインも脚と同様です。

なお「レーザー脱毛」は通常、医療機関で扱っている脱毛を指しますが、エステサロンの光脱毛と仕組みは変わりません。出力の違いや差別化のため、異なる名称で呼ばれています。

脱毛器の効果を比べるポイント

業務用脱毛器を比較するとき、多くの方は「どんな効果があるのか」に着目するでしょう。その際に大きな指標となるのが「施術スピード」「照射コスト」、そして「照射部位」です。サロンが女性向けか、男性向けかということ以外に、どの部位に特化していて欲しいかなど、メニューやコンセプトに合った機器選びが大切になります。

施術スピード

同じ範囲の脱毛をするにしても、機器によって施術に要する時間には差があります。1秒あたりの照射回数が多いほど、施術完了までがスピーディです。早く終われば回転率が上がるうえに、人件費の削減にもなるでしょう。お客様に与えるストレスも少なく済み、満足度アップが見込めるかもしれません。

同時に、照射範囲の広さも施術スピードと密接に関係するポイントです。いくら1秒あたりのショット回数が多くても、クールダウンに時間がかかり、少しの範囲ずつしか脱毛できないのでは意味が薄いと言えます。連射速度が速く、なおかつ1回に照射できる範囲が広いものを選びましょう。なかには全身脱毛が15~20分で完了するような機器もあります。

照射コスト(ランプコスト)

業務用脱毛器の基礎情報を見てみると、ほとんどの場合「1ショット/○円」といった表記があるはずです。これは1照射あたりにかかる単価をあらわしており、価格が低いほどランニングコストに優れていると言えます。相場としては1ショット/0.1~1.2円程度。全身脱毛(2,000~3,000ショット)をするにあたっては、200~3,600円がかかる計算になります。

型の古い脱毛器ほど照射コストが高く、2円近くになるものも珍しくありません。「たかが1円」と感じるかもしれませんが、全身脱毛に換算してみると4,000~6,000円となり、その差は歴然です。年間のランニングコストで考えた場合、たった1円の差が約200万円にものぼることとなります。

さらに照射ランプは消耗品です。機器によって使用しているランプはさまざまですが、どれくらいの照射回数で寿命を迎えるのか、交換にいくらかかるのかも千差万別。機器本体の価格が安いからという理由だけで購入してしまうと、ランニングコストに悩まされることにもなりかねません。

照射する部位

顔や脇、指先、VIOラインなど狭い範囲の照射に向いているものもあれば、全身をスムーズに脱毛することに特化したタイプもあります。「〇〇の脱毛メニューを強化したい」といったサロンのコンセプトがあるなら、機器のヘッドの形にも注目してみてください。幅広い部位を取り扱うのであれば、ワイドヘッドとスリムヘッドの両方のカートリッジが付属した脱毛器がベターです。

さらにサロンのコンセプトに合致した、プラスアルファの付加価値が見込める機器を導入する手もあります。メンズ脱毛サロンであれば、ヒゲのように太く濃い毛に効果を発揮しやすいもの、VIO脱毛に特化したサロンであれば、色素沈着のある部位にも対応できるものなど。なかには脱毛しながら美肌効果が期待できる機器もあります。ただし純粋な光脱毛以外の性能を備えたものは、そのぶん本体価格が高くなる傾向にあるため、メリットとのバランスを見つつ検討しましょう。

家庭用脱毛器・医療脱毛の特徴

ひと括りに「脱毛器」と言っても、家庭用脱毛器と医療脱毛、そしてエステサロンで扱える脱毛とで期待できる効果は全く異なります。どういった違いがあるのか見てみましょう。

家庭用脱毛器

サロンと同様に、光やレーザータイプの脱毛器が主流です。代表的なものにケノンやラヴィ、トリアがあります。自宅にいながらにしてムダ毛を処理できる手軽さが大きな魅力。サロンやクリニックに通う方法に比べると、圧倒的にコストも抑えられます。導入費こそかかりますが、あとはカートリッジの定期交換だけで使い続けることが可能です。

光タイプの相場は5~8万円、レーザータイプで5万円程度。カートリッジの相場は4,000円前後を見ておきましょう。1万円以下で買えるようなモデルもありますが、安価なものは脱毛器というより、現在生えている毛をなくすだけの除毛器と考えたほうがいいかもしれません。もともとムダ毛が薄い方などは、自己処理を楽にするひとつの手段として有効活用できそうです。

ただしクリニックやサロンでの脱毛に比べてしまうと、高価なものでも出力は弱く、狙ったような効果が得られないこともしばしばあります。過度に使いすぎると肌に負担がかかり、トラブルの原因ともなりかねません。またVIOゾーンや背中の脱毛は自分ひとりで行うには難しく、自然と照射部位も限られてくるでしょう。もちろん誤った使い方をして皮膚に異常が起きてしまっても、治療費は自己負担です。

医療脱毛

クリニックが採用している医療レーザー脱毛は、その効果の高さが最大の特徴です。エステサロンでは扱うことが許されておらず、医療従事者のみ施術にあたることができます。同時に「永久脱毛」の基準を満たしているのも、サロンの光脱毛との違いです。光脱毛も確かに毛の生える周期を遅らせたり、毛量を薄くしたりといった効果は期待できます。しかしあくまでも減毛であって、永久的な効果ではないということに注意しましょう。

こうして見ると医療脱毛はいいことづくしのようですが、デメリットもあります。1回あたりの施術料金を比べると、光脱毛よりも高くつきがち。イベントに向けて一度だけ脱毛をしたい、ムダ毛はさほど濃くないけれど試してみたい方にとって、クリニックとサロンどちらの脱毛が適しているかは迷いどころです。

脱毛器選びのポイント

「家庭用脱毛器では物足りないけれど、医療レーザー脱毛はハードルが高い」というお客様にしてみれば、サロンの光脱毛はかゆいところに手が届くような存在です。ここではエステサロンに導入する脱毛器を選ぶとき、重要視したいポイントをご紹介します。

国産か否か

脱毛器には国内に工場があるものと、海外で製造されている機種とがあります。これまで海外製の脱毛器は、日本人の肌に合わないというのが通説でした。しかし最近の脱毛器はカスタマイズ性に優れ、日本人の肌であっても安全に使えるものが増えています。一概に海外製が悪いとも言えません。

ところが、万が一故障してしまった場合はどうでしょうか。海外へ問い合わせるとなるとトラブル解決までに時間がかかり、定期的なメンテナンスを行うのにも手間がかかります。一方、国産の機器であればアフターフォローやサポートも受けやすいでしょう。なお機器によっては、国産を謳っていても工場は海外にあるケースがままあります。いざというときにやり取りをスムーズに進めるためには、製造・販売まで国内で行っているものを選ぶと安心です。

なお「製造元が日本かどうかわからない」という場合、ランプ交換の受付方法がひとつのヒントになります。もしランプのみの交換ではなく、脱毛ヘッドごとの取り替えを行っているようであれば、国内に自社工場はないと言えるでしょう。

・販売実績にも注意

実際の効果やお客様の反応、導入サロンの声などはある程度事前に調べることができますが、1点注意したいこともあります。まだ販売実績の浅いモデルだと、耐久性に関しては確かめようがありません。「新モデルだから高性能」と決めつけてしまうのはリスクがあります。特に開発から2年以内の機器に関しては、メーカーのメンテナンス・サポート体制・返金保証が万全でない限り、購入に踏み切るのは不安です。

技術者在籍の有無

エステティシャンには国家資格がありません。クリニックでのみ行うことが許されている医療脱毛とは異なり、エステサロンのフラッシュ脱毛器は無免許でも扱えます。しかしお客様の安全のためにも、資格取得やセミナーの参加が義務づけられているサロンも増えてきました。

なかでも専門性が高いのが「CPE(認定電気脱毛士)」「日本エステティック協会認定エステティシャン」「AEA認定上級エステティシャン」といった資格です。いずれも民間団体が発行している資格のなかでは、難易度が高いことで知られています。

上記以外にもエステティシャンに関係する民間資格は数多にありますが、多く保持するほどスキルの証明になるとは限りません。なかには世間にあまり認知されていないような資格もあり、技術力の裏付けにはあまり役立たないことも。サロンの信頼性や、スタッフのスキルの水準を保つ目的で資格を活用したい場合、取得するだけの意義がある試験を選ぶようにしましょう。

導入前にコストと効果のバランスをチェック

もちろん最新鋭の脱毛器を導入することで、新規顧客の獲得につながる可能性もあります。しかし美容効果が見込めるような機器を高額で購入したとしても、お客様のニーズに合致していなければ水の泡にもなりかねません。本当に必要な機能なのか、初期費用やランニングコストはしっかり回収できるか、導入前にじっくりと考えてみてください。

どんな機器が適しているのか、導入後にあたって不安があるというオーナー様は、お気軽にエイチフォーへご連絡ください。脱毛器に関する不安だけでなく、サロン運営のノウハウから集客方法まで、ご相談内容は問いません。全国に60店舗以上展開中の大手サロン経営実績をもとに、お悩みを解決に導くお手伝いをさせていただきます。

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