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サロン開業コラム

脱毛器の種類と家庭用・業務用の違い

2018/10/25

業務用脱毛器の種類

脱毛器は大きく「業務用」と「家庭用」に分けることができます。さらに業務用のなかにもエステサロンで扱えるもの、医療機関でのみ導入が許されているものがあり、細分化していくとなかなか複雑です。脱毛器にはどのような種類があるのか、家庭用と業務用はどこが違うのか、この記事でまとめて解説していきます。

業務用脱毛器の種類

エステサロン、あるいはクリニックに導入されるようなモデルを総称して、業務用脱毛器と呼びます。大まかな区分としては「フラッシュ脱毛」「医療レーザー脱毛」「ニードル脱毛」「ワックス脱毛」の4つ。それぞれどのような特徴があるのか、メリット・デメリットとともに見てみましょう。

フラッシュ脱毛

脱毛サロンのほとんどが採用している、主流の脱毛方法です。別名「光脱毛」とも呼ばれ、その名のとおり施術部位に光を照射することで減毛効果を狙います。黒色(メラニン色素)にのみ反応して熱を発するレーザーで毛根にダメージを与え、毛の育ちにくい環境を作るのがその仕組みです。

一度の施術で脱毛が完了するわけではありません。光脱毛は、毛の成長サイクルである毛周期のうち「成長期」にある毛根にのみ効果を発揮します。この毛周期に合わせて繰り返し施術を行い、徐々に再生力を弱めていくのです。4回目の脱毛あたりから毛が薄くなったり、柔らかくなったりといった効果を実感できるようになります。まったくムダ毛が気にならず、自己処理が不要になるような状態までは、12回ほど通う必要があるでしょう。

・メリット

学生の方でも挑戦できるようなお手頃価格が、光脱毛の最大の魅力です。医療脱毛の相場と比べると、ほとんどのメニューが半分以下の料金で受けられます。サロンによっては「両ワキ脱毛100円で通い放題」など、かなりの低価格で提供していることも。あまりお金をかけずに脱毛をしたい方に選ばれています。

またほかの脱毛器と比較して、痛みを感じづらいのもメリットです。「輪ゴムで弾いたような刺激」と言われることがありますが、我慢できないほどではありません。さらに肌へのダメージもなく、敏感肌やアトピー肌の方でも利用できます。肌が弱く、剃刀や毛抜きでの自己処理ができない方にも向いていると言えそうです。フラッシュ脱毛には美肌効果も見込まれているため、脱毛しながら健やかな皮膚へ導いてくれます。

・デメリット

フラッシュ脱毛に永久的な効果は期待できません。確かに施術部分の毛は薄くなり、量も減りますが、生えてこなくなるわけではないのです。またレーザーは黒い色素に反応することから、日焼け・地黒肌への施術は難しいと言えます。小さなほくろやシミなどはシールで対応できますが、広範囲に及ぶ場合はやけどなどのトラブルを招くでしょう。

・料金相場

脱毛の効果を実感できるようになる、1年間通った場合(6回)の価格で見てみましょう。ワキ脱毛の平均費用は1万2,000円、VIO脱毛で5万4,000円程度。全身脱毛で見てみると、6回で12万円~16万円ほど見ておく必要があります。ただしサロンによっては、「100円で回数無制限」など圧倒的な低価格を打ち出しているところも珍しくありません。

医療レーザー脱毛

名称こそ異なるものの、エステサロンで行うフラッシュ脱毛と仕組みは同じです。ただし照射パワーが大きく異なっています。米国電気脱毛協会の定める「永久脱毛」の定義は、毛の再生率が20%以下の状態。医療レーザー脱毛は毛根の細胞を破壊し、この定義に当てはまるだけの効果を発揮します。

レーザーの出力が高いぶん、フラッシュ脱毛よりも早く脱毛効果を実感できるでしょう。4~6回の施術で自己処理が不要になり、すべすべの肌が手に入ります。

・メリット

医療レーザー脱毛の機器を扱えるのは、医師あるいは看護師です。国家資格を取得したスタッフが施術にあたっている点で、安心感があるでしょう。また万が一脱毛器による肌トラブルが起きてしまっても、クリニックであればすぐに適切なケアが可能です。少ない回数で「できる限り短期間で脱毛を済ませたい」という方にも、医療レーザー脱毛が適しています。

・デメリット

出力の低いフラッシュ脱毛に比べると、痛みが生じやすいと言えます。また料金が高めに設定されており、金銭的な余裕がないと継続して通うことは難しいでしょう。光脱毛と同様ですが、医療レーザー脱毛もまた日焼けや色黒肌には施術できません。仮にでも出力の加減を間違ってしまうと、やけどや毛嚢炎といった肌トラブルにつながります。

・料金相場

こちらも1年間通ったと仮定して、6回分の価格相場です。ワキ脱毛2万4,000円、VIOが8万4,000円程度。全身脱毛で30万円弱と考えておきましょう。ただし正確に言えば、同じ全身脱毛でも15万円~45万円とクリニックによってかなり料金に幅があります。

ニードル脱毛

「電気針脱毛」とも呼ばれる方法で、施術にはプローブという細い針を用います。このプローブを毛穴一つひとつに入れ、電流を流すことで毛根が死滅。毛を生やす組織を焼き切ってしまうことから、永久脱毛効果が認められている方法です。数ある脱毛方法のなかでも歴史が古く、かつては脱毛と言えばニードルが主流でした。しかし、より快適な脱毛機器の開発が進んだ現在、ニードル脱毛を扱っているサロンも減りつつあります。

・メリット

医療レーザー脱毛を上回るほど、脱毛効果に秀でています。施術の結果、その後20年以上も脱毛後の状態が続いたという声も少なくありません。回数目安は部位によっても異なりますが、ワキ脱毛であれば医療レーザー脱毛と同程度の5、6回と考えておきましょう。

またフラッシュ脱毛や医療レーザー脱毛は、黒い色素のみに反応する性質から、白髪・産毛などメラニンの少ない毛にはあまり効果がありません。また日焼けのある方、もともと肌が黒い方の施術は断られることもあります。一方、ニードル脱毛は白髪・産毛にも対応でき、肌の色は問いません。脱毛時にアポクリン汗腺へダメージを与えられることから、ワキガの軽減にも役立ちます。

・デメリット

ニードル脱毛最大のデメリットは、強い痛みです。効果はあるものの、あまりの痛みにコースを中断してしまったという方が後を絶ちません。さらに一つひとつの毛穴に電気を通すため、施術に長い時間を要します。料金も高く、広い範囲の脱毛には向いていないでしょう。痛みを和らげるために麻酔を使うとなると、さらに費用は膨れ上がります。また炎症などのトラブルを起こしやすいのもデメリットです。

・料金相場

デメリットでも挙げたとおり、ニードル脱毛を受けるとなるとそれなりの費用が必要になります。ワキ脱毛だけでも10万円~20万円、全身となれば100万円を超えることもあるでしょう。ちなみにニードル脱毛は料金体系が特徴的です。フラッシュ脱毛・医療レーザー脱毛が回数制を採っているのに対し、こちらは時間制あるいは本数制。「〇分あたり」「1本あたり」で費用を設定しています。

ワックス脱毛

「ブラジリアンワックス」という呼称のほうが広く知られているかもしれません。脱毛専用のワックスを皮膚に塗布し、しばらく時間を置きます。ワックスが固まったら一気に剥がし、毛根ごと毛を抜く方式です。ワックスには「ソフト」「ハード」「水性」「油性」とさまざまな種類があり、施術部位や肌質によって使い分けます。

まず水性ソフトワックスですが、原料は蜂蜜や砂糖。口に入れても問題がないほど安全性が高く、肌に優しいのが特徴です。また固まりづらく失敗が少ないことから、初心者にもうまく扱えます。多くの場合、家庭用としてセルフ脱毛に用いられる種類です。

一方、エステサロンで採用されているほとんどは油性のソフトワックスにあたります。水性に比べて粘着力が強く、背中の産毛まできれいに処理が可能です。原料には松ヤニが使われています。

最後に油性のハードワックスです。サロンではVIO脱毛に多く用いられ、固形になっているものを熱で溶かしてから肌に塗ります。高い粘着力により、ほかの脱毛方法では処理しづらい短く細い毛にまで対応。鼻毛や耳毛、ワキ用のセルフ脱毛剤として、近年はドラッグストアなどでも見かけるようになりました。

・メリット

安価で受けることができ、施術にかかる時間も短く済みます。ワックスを剥がす際には角質も一緒に取れるため、肌のターンオーバーを促す効果も期待できるでしょう。さらに術後にムダ毛が生えてきてもチクチクせず、不快感がありません。もちろん白髪や産毛、日焼け、色黒肌に対しても使えます。鼻の穴など粘膜にも施術できるのも、ワックス脱毛の魅力でしょう。

・デメリット

ムダ毛を抜き去る方法なので、永久的な脱毛効果は望めません。また、想像に容易いかもしれませんが、ワックスを剥がすときには痛みが生じます。肌が弱い方の場合、炎症などのトラブルを引き起こすことも。施術のためにはある程度ムダ毛を伸ばす必要があり、肌を露出する季節には抵抗があるかもしれません。

・料金相場

サロンでのワックス脱毛は1回あたり5,000円~7,000円。術後3週間ほどで再び毛が生えるため、1年間通うとなると26万円~36万4,000円となります。ただし何度繰り返しても毛が薄くなったり、生えなくなったりする可能性は低いでしょう。

家庭用脱毛器との違い

家庭用脱毛器は安価なものなら1万円以下で購入できます。ハイクラスとなると10万円以上のものも少なくありません。仕組みは医療レーザー脱毛やエステサロンの光脱毛と同じ、フラッシュを用いた機器が主流です。しかし大きく異なるのが、出力の面。素人でも安全に使用できるよう、パワーがかなり弱く抑えられています。

またサロンでは照射前に、痛みや肌への負担軽減、美肌効果を期待するためにジェルを塗布するでしょう。一方で家庭用脱毛器は、術後に保湿剤を塗ることはあっても、照射前に液剤を塗ることはありません。これはサロンのジェルが、脱毛器との相乗効果を生む特別なものであることが理由。一般的な化粧水や乳液はフラッシュで酸化することもあり、かえって何も塗らないほうが肌のためです。

業務用脱毛器の種類ごとの特徴、さらに家庭用脱毛器との違いを紹介してきました。お客様から「どう違うのか」「結局どれを選んだらいいのか」などの質問を投げかけられたとき、信頼のためにもきちんとお答えできるエステティシャンでありたいもの。このほか脱毛に関する疑問をお抱えのオーナー様は、お気軽にエイチフォーにご連絡ください。

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